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ユース五輪・卓球競技

●女子シングルス準決勝
杜凱琹(香港) 1、ー5、8、9、6 リリー・チャン(アメリカ)
劉高陽(中国) ー10、5、4、3、6 加藤

 加藤は劉高陽に対し、第1ゲーム、ゲームポイントを奪われながら逆転で奪取。会場内は第1ゲームの出足から「中国隊、加油!(中国頑張れ!)」の大合唱。両選手がサービスの構えに入ってから、応援のかけ声を始める観客もいた。これには、どちらかというと相手の劉高陽のほうがナーバスになっていた。第2ゲームの出足も加藤が3ー0でリード。

 しかし、試合後に田㔟監督が「台上からうまく崩されて、ちょっと焦って先に仕掛けにいった時にミスが出た」と語ったように、得意の台上でなかなか先手が取れなかった加藤。ミユータ(逆回転チキータ)もすでに研究済みだったのか、フォア前でミユータの体勢に入ると、劉は慌てずにバックサイドで待ち構え、大きく空いた加藤のバックを3球目で突いてきた。

 ゲームカウント1ー3とされた第5ゲーム中盤には、しゃがみ込みサービスから3球目攻撃を連続で決める場面もあったが、やはり台上で崩され、劉の伸びのある両ハンドドライブを浴びた。最後は思い切って打った回り込み強打がネットにかかり、終戦。加藤は明日の3位決定戦でリリー・チャン(アメリカ)と、銅メダルを懸けて戦う。激しい打撃戦が予想されるが、日本にメダル第1号をもたらしてほしい。

 準決勝のもうひと試合は、両ハンドの激しいラリー戦。鉄壁を誇る杜凱琹のバックハンドにも、リリー・チャンはよく反応し、善戦した。杜の得意とする、相手に先に打たせてからカウンターを狙う作戦をうまく使っていた。しかし、精度とボールの威力で及ばず。決勝は第1シードと第2シードの対戦となった。
  • 加藤、1ゲーム先取するも及ばず

  • 苦しい試合展開に厳しい表情

  • ショートスイングのバックドライブでコースを突いた劉高陽

  • 第1シードの杜凱琹も決勝へ