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ユース五輪・卓球競技

 ユース五輪に出場する女子選手で、シングルスの第1シードを獲得したのは香港の杜凱琹(ドゥ・ホイカン)。JA全農世界卓球では女子団体メンバーに抜擢された期待の選手で、両ハンド攻守の安定感は特筆モノ。一発のパワードライブの破壊力は中国に勝るとも劣らない。第2シードが昨年の世界ジュニア2位の劉高陽(中国)だが、実力的にはほぼ互角か。左シェークドライブ型の劉高陽は身体能力が高く、しなるようなスイングから回転量の多いパワードライブを放つ。

 ユース五輪の女子シングルスは、この2人に第3シードの加藤を加えた3名からチャンピオンが誕生する可能性が高い。第4シードのリリー・チャン(アメリカ)はオーソドックスな両ハンドの攻撃型で、頂点を目指すにはやや突破力不足。堂々たる体格を誇るラコバチ(クロアチア)、ヨーロッパユース選手権カデット優勝のディアコヌ(ルーマニア)、投げ上げバックサービスのワン・ユアン(ドイツ)というヨーロッパの選手たちも、アジアの緻密な卓球には及ばないだろう。

 チャイニーズタイペイは右シェーク・バック粒高の邱嗣樺、韓国からは左シェークドライブ型の朴セリがエントリー。日本の加藤にとっては、長身でラリー戦に強い朴セリのほうが要注意か。バックのブロックが非常に堅いインドのS.ムケルジなども、波乱を起こす可能性を秘めた選手だ。

 速報担当は明日、上海から中国高速鉄道で南京に入り、17日からスタートする大会を取材予定。中国でも暑さで知られる南京ですが、速報も負けない熱量で頑張ります。若手主体で有名選手は少ないですが、大会速報に乞うご期待です!
  • 守備力も抜群に高い杜凱琹

  • しなやかな身のこなしから強打を放つ劉高陽

  • 一昨年の世界ジュニアベスト8、リリー・チャン

  • 長身を誇るクロアチアのラコバチ