●男子シングルス銅メダル決定戦
カルデラノ(ブラジル) 9、8、9、ー9、ー9、10 楊恒韋(チャイニーズタイペイ)
男子シングルス銅メダル決定戦では、昨日の準決勝で村松に敗れたカルデラノが勝利。ブラジルに歓喜のメダルをもたらした。
観衆を沸かせる中陣でのドライブの打ち合いが、随所に展開されたこのゲーム。ゲームカウント3ー0から3ー2に追いつかれ、第6ゲームも中盤でリードされたカルデラノだが、中陣に下げられても両ハンドの柔軟なコース取りで対応。最後は11ー10のマッチポイントで、フォアクロスの引き合いでサイドを切られたボールを、さらにフォアサイドへ厳しく攻め、実にカッコよく勝利を決めた。
まだ戦術的にも詰めのあまさが目立つが、今後の世界の卓球界を背負って立つであろう逸材。昨日のカット打ちでは苦い経験もしたが、本格的な卓球歴の短さを考えれば、ユース五輪3位は驚異的。今シーズンからはドイツに練習・プレーの拠点を移し、もっともっと強くなってもらいたい。