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ユース五輪・卓球競技

 混合団体を3ー0のストレートで押し切り、大会第4日目を終えた日本チーム。田㔟邦史監督は混合団体の試合に入る時に、村松と加藤のふたりが口にした言葉を明かした。「田㔟さん、団体は金メダルを獲りましょう」。

 熱戦の興奮冷めやらぬ、というよりも、会場全体が一種の虚脱感に包まれた中で始まった混合団体。日本の村松、加藤のプレーは落ち着いていた。トップ加藤が対戦したS.ムケルジは堅い守りとフォアのスマッシュを得意とする実力者。しかし、加藤は巧みな緩急でS.ムケルジを攻略し、2番村松にバトンタッチ。村松はヤダブの左腕から繰り出すフォアドライブを、カットとカーブロングで完璧にシャットアウトした。何しろ、世界3位のパワードライブを受け続けた後なのだから。 
 3番の混合ダブルスも第1ゲームこそ競り合ったが、ここをしっかり取ってからは問題なし。ゲーム間にはふたりに笑顔ものぞいた。

 混合団体を終えたふたりに少しだけ話を聞く。「シングルスでは中国に負けてしまったので、混合団体の決勝でまた中国とやって勝ちたいっス」(村松)。「シングルスではメダルが獲れなかったので、混合団体では何としてもメダルが獲れるように頑張りたい。カットの村松さんとのダブルスは、早い打ち合いにならないので結構やりやすいです」(加藤)。この後、ふたりとも地元のボランティアの子たちから「写真攻め」に遭っていた。村松クンはボランティアの女の子に結構人気があるのだ。
 
 「今日は一日、いろいろな葛藤や苦しさがあった中で、ふたりとも強い気持ちで金メダルに向かって突き進んでいるので、一緒になって最終日の金メダルを目指して頑張りたい」(田㔟監督)。短いようで長い1日が終わった。明日は混合団体の予選グループ2試合が行われる。
  • インド戦トップ、見事な勝利を挙げた加藤

  • 2番で勝利した村松を迎える田㔟監督