上段の写真左は、「ヨーロッパ1」チームのディオゴ・チェン(ポルトガル)。左腕からキレのあるフォアドライブを連発するファイターだが、メンタルが少々不安定。勝利が近づいてくるとプレーが守りに入ってしまう。また、その気持ちの動揺が手に取るように伝わってくる。今日午後のチェコとの試合では、強敵・レイツパイズから第4ゲーム10ー7でマッチポイントを握ったディオゴだが、ここでも入れにいくプレーで逆転を許してしまう。
最終ゲームは中盤で大きくリード。しかし、ここを取れば楽になるというポイントが取れず、さらにマッチポイントを取ってからまたも10ー9まで挽回される。ベンチの後ろでアップしていたステフツォバとディアコヌ。もつれる泥試合に「本当にしょうがないわね」という感じで苦笑いしていたが、さすがのディアコヌも最後は「頼むから決めてよ〜」と祈りの表情。
そして最後、レイツパイズのパワードライブをディオゴがまたも当てるだけのブロック。あまりのイージーボールに驚いたのか、レイツパイズがこれをミス。ベンチに戻ってもバツの悪そうなディオゴでした。
下段の写真はチャイニーズタイペイと対戦した「ヨーロッパ2」のラネフル(スウェーデン/写真左)とトロスマン(イスラエル)。トロスマンはトップで、女子シングルス予選グループでは競り勝っていた邱嗣樺に惜敗。2番ラネフルは楊恒韋に、ゲームカウント2ー1から逆転負け。勝敗はすでに決し、意気消沈のふたり。これで混合ダブルスを戦うというのも少々酷ではある。