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速報・現地リポート

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ユース五輪・卓球競技

 今朝、タクシーで五台山体育館へ向かう途中、信号待ちのタクシーから偶然見つけた「ピンパン(もちろん漢字です)」の文字。眠気が吹っ飛んだ速報担当、近くの電柱にあったその住所をメモして、帰り道に寄ってみた。
 その卓球専門店は「南京圓夢ピンパン」というなかなか雅(みやび)な名前。6時半過ぎに到着した時はもう明かりが消えていて、「遅かったか?」とガックリ。しかし、ほどなくして中の明かりがつき、ひとりの男性が店の奥から出てきた。

 店長の彭乾さん曰く、南京にラケットやラバーを置いているスポーツショップはいくつもあるが、卓球用品の専門店となると4つしかないとのこと。いやはや、砂漠に落とした砂を拾ったようなものだった(大げさすぎますか)。「もう今日は店は終わりだから、帰りたいんだけど」というのを平謝りして、少し店を見させてもらった。

 一番人気があるブランドは、安定の『バタフライ』。日本の卓球雑誌の記者が来たから、リップサービスをしているのではない。店に入ってすぐの、一番良いところにはバタフライの高級ラケットがズラリと並ぶ。「どれが一番人気あるんですか?」と聞くと、第1位はビスカリア、第2位はなんと張継科・SUPER ZLC。日本円に直すと3万円、5万円クラスの超高級ラケットだ。「LINING」の代表チームのウェアもあったので、値段を聞いたら399元。日本円だと7千円くらいか。うーむ、ちょっと手が出にくい。

 南京でも卓球は「DOスポーツ」として非常に人気があるそうで、地元の体育館や大学の体育館でラケットを握る人が多いそうだ。ほっとひと安心。「バドミントンより人気ありますかね?」「卓球のほうが人気あるよ」。妙なライバル意識を出してしまった速報担当。
 さすがに何も買わずに写真を撮るのも……と思い、ラバー1枚とタオル1枚を購入。編集部の用具マニア・佐藤ユウがいたら、店主の迷惑顧みず、戸棚の奥までなめるように探し尽くし、掘り出し物を見つけるでしょうが……。最後に彭乾さんと握手を交わして店を後にした。
  • こぢんまりしたお店の外観。人通りが多い……

  • 使い古されたハサミが渋い!

  • ラケットがずらりと並ぶ中国独特のディスプレイ

  • ユニフォームも結構な値段だった

  • なかなか迫力あるルックスの彭乾さん

  • サイン入りラケットもありました