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速報・現地リポート

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ユース五輪・卓球競技

●混合団体・準々決勝
〈タイ 2ー0 チャイニーズタイペイ〉
○タモルワン 4、ー6、9、ー5、8 邱嗣樺
○パダサック 10、7、ー6、9 楊恒韋

〈中国 2ー0 韓国〉
○劉高陽 7、ー9、ー8、6、7 朴セリ
○樊振東 9、9、9 金民爀

 混合団体・準々決勝で大きな波乱。タイが第4シードのチャイニーズタイペイをストレートで下し、ドイツに続いて大物食い。なんと明日のベスト4へ勝ち残った!

 トップのタモルワンは、「2〜3回やっているけど勝ったことがない」という邱嗣樺に対し、バック面の粒高を粘り強く攻略。回転をしっかり把握し、プッシュにはハーフボレーやバックドライブ、下回転系のショートは確実にツッツキで返球。最後は邱嗣樺が根負けする形で、タイが大きな先制点を挙げた。

 この勢いが、2番のパダサックにも乗り移る。左腕から放つ連続フォアドライブの切れ味に加え、楊恒韋が小さく前に落とすループドライブや、ストップ性のブロックは、無理に強打せずに確実につないで次球を狙う。
 場内は完全にタイペイの応援一色。パダサックがサービスの打球に入る時に、わざと「台北隊、加油!」の声援を送る心ない観客もいたが、最後まで集中力を切らさなかった。勝利の瞬間、崩れ落ちるようにフロアに寝転がったパダサック。タイに歴史的な勝利をもたらした選手たちには、試合後にサインをねだる子どもたちが殺到。一部の大人たちとは違い、タイの選手たちのクリーンかつガッツあふれるプレーは、子どもたちの心をしっかりつかんだようだった。
  • 邱嗣樺を破ったタモルワン

  • 歓喜! パダサックの勝利の瞬間

  • コーチも吠えた!タイに歴史的な1勝

  • サインを求める子どもたちが鈴なりに