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アジア競技大会・卓球競技

 大会第2日目の夜に行われた女子団体準々決勝。韓国と北朝鮮の「朝鮮半島対決」が観客の注目を集めた。結果は北朝鮮が3ー1で勝利。エースであるカットのリ・ミョンスンが徐孝元、梁夏銀を連破し、ベテラン左腕のキム・ジョンも変わらぬパワーとテクニックを披露した。
 韓国は3番で右ペン表の李恩姫がリ・ミギョンに勝利し、一矢を報いたものの、地元大会で表彰台に上がれず。日本戦に続いて2失点を喫した梁夏銀にとっては、苦い記憶の残る団体戦となった。長身を利した両ハンドの攻守には安定感があるものの、競ってきた場面での精神面の安定感や試合の進め方は、まだまだ発展途上。

 金キョン娥、朴美英というカットの2枚看板に帰化選手勢を加える陣容で、長く世界で戦ってきた韓国女子。2012年のロンドン五輪が終わってから世代交代に入ったが、少しタイミングが遅れた感がある。姜華君と帖雅娜から若手トリオの李皓晴・呉穎嵐・杜凱琹にスイッチした中国香港も、実力以上に経験の不足が目立つ。四年に一度の大舞台、経験と実績が重視されるオリンピックというビッグゲームが、各チームの世代交代を難しいものにしている。
 その点、やはり中国の世代交代は見事。女子団体で優勝を逃した、2010年の世界団体選手権という失敗例はあるものの、4〜5年きざみで数人の主力選手を育成しながら、流れるような世代交代を進めていく。
  • パワーは健在、キム・ジョン

  • 勝利に沸く北朝鮮チーム

  • 惜しい試合を落とした梁夏銀。個人戦での巻き返しに期待