過去の世界ジュニアの成績はベスト16、ベスト8、ベスト8。いずれも中国勢に敗れ、メダルに手が届かなかった村松雄斗。しかし、準々決勝では苦しい競り合いの中から勝機をつかみ、精神面でも大きな成長を感じさせた。試合後、日本チームのみならず、韓国やチャイニーズタイペイなど、各国の選手からも祝福を受けた村松。その表情は充実感にあふれていた。
「世界ジュニアではずっとシングルスは中国勢に負けていた。最後の世界ジュニア、勝てるかどうか自信はなかったけど、楽しもうと思って試合をして、良い結果につながってすごくうれしい。2ー2になって、第5ゲームの中盤の5ー5ぐらいからすごくラリーが続いて、それをものにできてリードを広げられた。第6ゲームは相手の集中力が切れたので、そこが勝負の分かれ目だった。自分の持ち味をすべて出せました。うれしいけど、気持ちを引き締めて、明日の試合が全部終わってから喜んだり、悔しがったりしたいと思います。目標は優勝です」(村松)