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2014世界ジュニア選手権大会速報

 中国で初めての開催となる世界ジュニア選手権。中国は開催協会枠で男女シングルスにそれぞれ6名をエントリーし、上位独占を狙っている。
 男子チームのツインエースは、右シェークドライブの梁靖崑(13年アジアジュニア優勝)、左シェークドライブの于子洋(14年ジャパンオープン優勝)。梁靖崑は今年5月に右ひじを手術したが、超級リーグでは王皓、閻安、方博らを破り、馬龍とゲームオールジュースの激戦を演じるなど実力は超ジュニア級。逆三角形の体躯から放つパワードライブが武器で、日本勢の手ごわいライバルだ。

 前回大会では張禹珍が男子シングルスを制した韓国勢は、今年の韓国オープンで丹羽孝希を破った左シェークドライブ型・趙勝敏、俊敏でキレのある動きを見せる右シェークドライブ型の金民赫が主軸。しかし、今大会に限っていえば、韓国よりも若手が成長著しい香港のほうが面白い存在だろう。中国ジュニアチームで練習を積んだ左シェークドライブ型・何鈞傑は、猛烈な回転量を誇るフォアドライブが武器。ユース五輪で樊振東をゲームオールまで追い詰めた孔嘉徳もあなどれない。

 ヨーロッパ勢で上位進出の可能性を感じるのは、パワーを買うならポーランドのザトフカ、スウェーデンのラネフル、センスを買うならフランスのアキュズとカシン、カザフスタンのゲラシメンコ、メンタルの強さを買うならドイツのオルトというところか。プレースタイルはいずれも右シェークドライブ型。アジアの壁を突き破るのは少々厳しいか。

 そういう意味で、今大会の注目選手のひとりに数えられるのが、ブラジルのカルデラノだ。ドイツ・ブンデスリーガ1部のオクセンハウゼンでプレーし、欧州の帝王・ボル(ドイツ)にストレート勝ちして欧州に衝撃を与えた。競技歴は短く、まだ荒削りなのだが、天性のボディバランスとボールセンスの持ち主。対アジアの一番手となるのは、この男だ。
  • 前回ベスト16に終わった雪辱なるか、梁靖崑(写真は14年荻村杯)

  • リーチの長い左腕、何鈞傑(写真は14年荻村杯)

  • オルトはラリー戦での集中力が抜群(写真は14年ユース五輪)

  • 未完の大器、カルデラノに注目だ(写真は14年ユース五輪)