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2014世界ジュニア選手権大会速報

 日本男子チームの田㔟邦史監督は、男子団体準決勝の試合後、1番で競り勝った酒井を讃えた。「酒井が1番で良い雰囲気を作ってくれた。よく踏ん張ってくれました。1番が勝った時点で、こちらが優位に立つのは間違いなかったので、酒井がチームを引っ張ってくれたかなと思います」(田㔟監督)

 選手をコートに送り出す時、田㔟監督はひと言「コース!」と言うことがよくある。世界ジュニア前の合宿から、サービス・レシーブ、そしてラリーで常にコースを意識しようと選手たちに言ってきた。「コース」とひと言かけるだけで、意識がコース取りに向かうよう、徹底した意識付けをおこなってきたという。「ボールはセルロイドからプラスチックになったり、38ミリから40ミリになったりしているけど、卓球台の大きさは変わっていない。それならばコースを厳しくしない限りは、世界で勝つことはできない」(田㔟監督)。

 明日はいよいよ男子団体決勝。日本は2010年のブラチスラバ大会から、5大会続けて決勝で中国と対戦する。前回・前々回大会の3番で中国から1勝をもぎ取った酒井が、準決勝のチャイニーズタイペイ戦トップで勝利をあげたことで、初の2点起用となるのか。2点起用が確実視される村松の変化カットが、中国勢の地元開催のプレッシャーを増幅させれば、勝負はおもしろくなる。
 「ようやく世界一を取れる舞台に立てる。明日は足が動かなくなるまで動かして、声がかれるまで声を出して、後は世界一に向かって思い切ってチャレンジしようと選手たちには言っています。選手たちのプレーもどんどん攻撃的に、ポジティブになっている。地元開催の中国に決勝で勝って、優勝したいですね」