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2014世界ジュニア選手権大会速報

 今回の世界ジュニアの女子種目は「日中対決」の様相を呈している。それに割って入るのが、ユース五輪銀メダルの杜凱琹(香港)、同銅メダルのリリー・チャン(アメリカ)だ。

 中国はユース五輪女王の劉高陽、前回大会3位の王曼昱、9月のアジアジュニア選手権を制した陳幸同の3人が団体戦の主力か。プラスチックボールが導入される初めての世界ジュニアで、パワフルな中国女子のスタイルは変わらぬ強さを誇るだろう。女子シングルスでは第1回大会から、中国勢が11大会連続で優勝しており、地元開催の今大会でもその記録を伸ばすのか。

 香港の杜凱琹は今大会の第1シード。鉄壁のバックハンドと、一発のフォアのパワードライブで、前回の女子団体準決勝でも日本から2点を奪った。この杜凱琹がいる限り、日本も香港戦はラストまでもつれることを覚悟しなければならない。
 他のアジア勢では、韓国の李ジオンと金智淏、そして注目すべきはタイのタモルワン。オーストリアのWSA(ヴェルナー・シュラガー・アカデミー)を拠点に練習を積み、クレバーでバランスの良いシェークの両ハンド攻撃で、急激に頭角を現しつつある。

 ヨーロッパでは、ドイツのミッテルハムとクロアチアのラコバチ、そしてルーマニアのディアコヌが上位を狙う。前回大会を病気で欠場したミッテルハムは、俊敏な動きでキレのある両ハンドドライブを放つ。長身のラコバチは中陣での打ちあいに強く、ディアコヌは抜群の運動能力が光っている。

 その他の海外勢では、アメリカのリリー・チャンがユース五輪に続いて表彰台を狙う。プエルトリコの天才少女・ディアス、猛烈なファイトを見せるイスラエルのトロスマンなども注目株だ。
  • しなやかで強い左腕の劉高陽

  • バック対バックに引きずり込む杜凱琹

  • タモルワンはタイから現れた期待の新星

  • クールな女闘士、ディアコヌ(写真はすべて14年ユース五輪)