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2014世界ジュニア選手権大会速報

 男子団体決勝で中国に挑みながら、3試合ともストレートで敗れ、準優勝となった日本男子チーム。田㔟邦史監督は「やはり決勝で負けるのは一番悔しい。そして世界一にならないと意味がないということですね。勝たないといけない」と絞り出すように語り、悔しさをにじませた。初めて監督として指揮を執った世界ジュニアの団体戦で、中国の強さをまざまざと思い知らされた。「どうやったら中国に勝てるのか。それはまだ冷静に考えることができませんが…、やるべきことは数多くあります。まだ中国とは差がある」。

 「テーマにしていたコース取りにしても、日本選手がコースを突いても、中国はそれ以上に厳しいコースを突いて来る。レシーブでもチキータで攻撃したのに、より早くバックハンドが返ってくる。コースの厳しさと攻めの速さでは中国が上。その速い攻めに対して、こちらがリスクをおかしてしまっている。アグレッシブにいきながらも、ミスをしない安定性を身につけないといけない。
 精神的な部分でも、本気で中国に勝つという思いがなければ、試合前にはあった自信が、次第に失われてしまうこともある」(田㔟監督)

 選手たちには「世界ジュニアはまだ終わっていないし、大会が終わってからゆっくり反省しようとミーティングで伝えました」という田㔟監督。個人戦では中国だけでなく、韓国や香港、チャイニーズタイペイといった強豪チームが行く手に立ちふさがる。「中国のことばかり考えるわけにはいかない。一試合、一試合勝っていくことが大事です」。
 「本当に悔しいですね。あそこ(決勝)で勝たないと意味がないから」。世界ジュニアの団体戦では初采配の田㔟監督、この敗戦がスタートラインだ。あの天才集団・スウェーデンでさえ、中国から覇権を奪うのに10年近い月日を要した。一歩ずつ、しかし確実に、日本は中国に勝つための道を進んでいかなければならない。
  • 試合前、トップ村松にアドバイスを送る田㔟監督