昨年の世界ジュニアで、すでにその才能の片鱗(へんりん)を見せていたプエルトリコの天才少女、アドリアナ・ディアス。多彩な球さばきと抜群の予測能力、変化にあふれるサービスを操る。プレーに天才ゆえの「遊び」が入るところもあり、まだ攻めの厳しさを欠いているが、ボールセンスはずば抜けている。
プエルトリコチームのベンチに入るのは、チームの監督でもあり、彼女の父親でもあるブラディミル・ディアスさん。ディアスが苦戦しながらも2勝をあげたニュージーランド戦の後で、娘さんのプレーについて感想を聞いてみた。
「彼女の今日のプレーはあまり良くなかった。疲れていたからね。プエルトリコから飛行機での長旅で、昨日の夜着いたばかり。でも戦術が良かったから、2勝することができた。状態が良くない時、勝利をつかむためには重要なことだ。
ディアスはプレーの中で打球に様々なバリエーションをつけられるし、サービスも上手だ。才能に恵まれているし、メンタルもとても強い。今年は中国で2カ月練習することができたけど、将来的にはもっとアジアで練習を積みたい。中国で、もちろん日本でもね」