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2014世界ジュニア選手権大会速報

 プラスチックボールで開催される、初めての世界ジュニアとなった今大会。バタフライの『スリースターボール 40+』。8月に行われたユース五輪はセルロイドボールだったが、その後ほとんどの大会はプラスチックボールに切り替わり、どの選手もプラスチックボールに大きなストレスは抱えていないようだ。
 ボールの回転量の減少、それに伴うバウンド時の変化の減少、中・後陣に下がった時の失速などは多少感じるものの、思ったほど大きくない。ただ、長く切れたツッツキに対するドライブのコントロールは、どの選手もまだ安定感を欠く印象がある。

 プラスチックボールは割れやすいという評価もあるが、大会初日の試合を見ていく限り、ボールが割れて交換する場面は数回しか目にしていない。

 下写真左はチェコのクチェラ、右はポーランドのフォルワルスキ。ヨーロッパ男子の若手では数少ないカットマンだが、ともに守備的なスタイル。以前よりも回転量の落ちたカットを広角に打ち分けられ、ともに競り負けた。守備主体のスタイルだと、相手のドライブの回転量が落ちたことより、カットの回転量が落ちたことのほうが、よりマイナスに働いてしまう。アジア競技大会の時、韓国の朱世爀が「プラスチックボール時代は、守備的なカットマンはノーチャンスだ」と語っていたが、そのとおりだ。