速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

平成26年度全日本選手権大会速報

 会場では現在男女ダブルス1回戦が進行中。全体的に大学生、高校生ら若い選手が目立つ中、マスターズ40代チャンプの42歳・西村雅裕(FEVER)が登場し昨年度全日本ジュニア3位の郡山と岡(ともに関西高)ペアと対戦した。
 「試合の入りが良くなかった」と試合後に語ったように、1ゲーム目序盤で大量リードを奪われ、あっという間に2ゲームを連取される。相手のスピードに慣れてきた3ゲーム目は終盤まで競った展開となるも、惜しくも逃げ切られ、1回戦敗退となった。
 試合後に「試合の作り方が良くなかった。相手のペースに惑わされず、ベテランらしくのらりくらりでペースを作りたかったんですけどね。(パートナーの伊藤とは)去年の静岡県予選でダブルスを組んで、決定戦で負けた。お互い住んでいる場所が遠いので、あまり練習はできなかったけど、今年は決定戦で勝って出場できました。ダブルスは負けてしまいましたけど、シングルスはオッサンらしく、いやらしいプレーで戦いたいです。やるからには勝ちをめざして頑張ります」とコメントした。

 パートナーの伊藤(FEVER)も30歳を迎える選手。関東3部所属の大学でプレーしていたが、当時は全日本に出場した経験はない。社会人となってからも練習に励み、初の全日本出場は27歳の時だった。二人とも卓球は「生活の一部」と語り、「年齢が上がってくると、どんどん若い選手が増えてきて、僕らと同年代の選手は少なくなるけど、その中で勝って全日本に出ることで、オッサンでもやれるんだということ見せれるのが全日本だと思います。悪あがきというか、ひとつの抵抗ですね」(西村)と若手に対抗心を燃やす。
 わずか17分の試合だったが、二人にとっては様々な思いが詰まった時間だっただろう。ダブルスは勝利ならなかったが、西村は明日のシングルスで勝利を目指す。

男子ダブルス1回戦
郡山/岡(関西高) 5、4、10 西村/伊藤(FEVER)