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平成26年度全日本選手権大会速報

●女子シングルス3回戦
森永(アスモ) ー10、9、ー8、8、11 福岡(中国電力)

 北京五輪の日本女子代表で、06・08年世界選手権団体戦では日本女子のポイントゲッターとして活躍した福岡春菜(中国電力)が、3回戦で森永(アスモ)に敗れ、現役を引退した。
 右シェークフォア表の森永には、福岡のしゃがみ込みサービスやフォアの変化サービスはほとんど通じず、我慢の粘り合いになったこの一戦。ゲームオールにもつれた第5ゲーム、福岡は終始リードを許し、7ー10でマッチポイントを握られながら、11ー10でマッチポイントを握る。

 ここで福岡のフォアスマッシュ連打を、森永が中陣から何とか返球。観客席の応援団から「決まった!」と歓声も上がったが、これがエッジボール。11ー12と再びマッチポイントを握られた。
 「試合をしながらいろいろ考えていて、最後は意地でも出したかった。私らしいかもしれません」(福岡)。試合後に語った福岡、ここで王子サービスが無情にもネットに刺さり、ゲームオーバー。観客席の大応援団へ、深々とお辞儀をした福岡、現役生活に別れを告げた。

 「引退は1年半くらい前から決めていて、この2~3カ月間は『本当に終わりに向かっていくんだな』と思いながらやっていたけど、最高の日々でした。こんなに毎日、いろいろな人にありがとうと思いながら卓球をしたことはなかった。うれしくて泣けてくる日々でした。卓球が大好きだったからこそ、ここまでやってこれたし、今日の試合はやる前から悔いがなかったです」(福岡)
 今後は中国電力に残り、卓球部OGとしてチームを支えながら、大好きな仕事にも打ち込みたいという福岡。たくさんの感動をありがとう!