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平成26年度全日本選手権大会速報

 「じゃんけんでボールを選べるというあり得ないルール」と岸川はコメントした。選手は試合前のじゃんけんでボールを選ぶ。笠原選手のように、水谷選手のじゃんけんを読んで、いつもと違うボールを選んだ。選手としての勝利への執念を感じた。

 大会前にトップ選手たちはそれぞれのメーカーのボールで練習をしていた。しかし、均等には出来ないので、ある特定のボールや契約メーカーのボールで練習をすることが多い。つまり、国際大会のようにひとつのボールでやること。観戦していた元世界チャンピオンのガシアン選手も「えっ、いろんなボールを使うことができるの?」と驚いていた。これだけの権威のある大会、しかも世界選手権の選考も兼ねる大会、しかもプラボールは現段階でメーカーによる差異が大きい。

「笠原戦のボールは回転も全然違う。昔のセルロイドとあまり違わないけど(他のボールと)全然違う。今回じゃんけんでボールが自由に選べて,決めるので、来年から少しでもそこが良くなることを願っています。日本代表が全部4−3とか試合をしている時には全部違うメーカーのボールだった。ボールで試合の勝負が決まってしまうのはおかしいと思います」と水谷。
 ぜひ来年は1社のボールを使用球とすることを協会には望みたい。
  • 慣れないボールに四苦八苦した水谷

  • ワールドツアーを戦う選手にとって今回のルールは厳しいものだ

  • ボールの品質が安定していないため、時間をかけて選球する選手も多い