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平成26年度全日本選手権大会速報

 表彰式後、優勝会見に臨んだ男子チャンピオン・水谷隼。「今日の準決勝・決勝はどちらも4-0で勝つことができて、自分自身、非常にビックリしています。ぼくのほうが思い切って攻めることができたので、相手はかなりのプレッシャーだったと思う」と今日の2試合を振り返った。
 
 普段の練習での意識として、「自分の攻めは遅いと言われ続けてきたので、松平健太選手や丹羽選手に負けないよう、普段の練習から攻めの速さを意識してきた。攻めの速さは中国選手の特長でもあるし、さらに彼らは速くて威力のあるボールが打てる。少しでもそこに近づいていきたい。」と語った水谷。以前はラリー戦では台から距離を取り、相手の攻撃をしのいで攻める「攻守一体」のプレーが持ち味だったが、今大会で見せたプレーはより攻撃的で、そして速かった。フォアハンドで1本強打した後、バックハンドでコースを突くのではなく、フォアの連続攻撃で得点を重ねた。決勝の神戦で見せた驚異的なカウンターは、攻撃への非常に高い意識がなければ打てないものだ。

 「去年は全日本で優勝できて、そこからとても良い一年になったので、今年も良い一年にしたい。リオデジャネイロ五輪では、過去2回の五輪で納得できる成績を残していないので、良い色のメダルが獲りたい」(水谷)。会見の最後、天皇杯を掲げて会心の笑顔を見せたチャンピオン。今大会もやはり、この男は強かった。