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平成26年度全日本選手権大会速報

 「3冠を達成できて、本当にうれしいです。思った以上に苦しい戦いになりましたが、陳コーチや支えてくれた人たちに感謝したいです」と優勝会見で語った石川佳純。
 最も苦しかったのはやはり準決勝。「最終ゲーム8-8で強打されて、8-9になった時に『うわあ、キツいな』と思ったけど、負けることは最後まで考えなかった。ゲームカウント1ー3になった時も、ここからが勝負だと気持ちを切り替えることができた」(石川)。去年は世界団体準優勝、アジア競技大会・団体準優勝、ワールドツアー・グランドファイナル優勝など、好成績を連発した石川。「去年は大きな大会で良いプレーができて、その良いプレーを重ねることで、少しずつ自信がついたり、自分の中での引き出しができてきた」と語った。

 福原愛(ANA)の欠場により、誰もが優勝候補の筆頭と認める中での全日本。そして、21歳の石川が年上の選手と一度も当たらないほど、若手の成長は著しいものだった。「本当に『ここまで向かってこられるの?』と何度も思いました。それはプレッシャーだったけど、実力を認められているということだし、光栄です」(石川)。

 女子では1960(昭和35)年度大会の山泉(現姓:伊藤)和子さん以来となる、実に54大会ぶりの3冠(男子では1982・83年の齋藤清のみ)。昨年は混合ダブルス準優勝で2冠止まりだったが、今年は逃した大魚をがっちり釣り上げた。4月の世界選手権個人戦でも活躍が楽しみだ。