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世界卓球蘇州大会WEB速報

水谷隼、薄氷を踏む勝利。新鋭カルデラノに辛勝

●女子シングルス2回戦
伊藤 7、11、6、6 レイ・ジェンファン(オーストラリア)
●男子シングルス2回戦
水谷 3、ー5、ー4、10、12、7 カルデラノ(ブラジル)
丹羽 4ー2 ワン・ツォンイ(ポーランド)

男女シングルスの2回戦が進行する蘇州国際博覧センター。苦しんだのは全日本王者・水谷。1ゲーム目を簡単に取った後、2ゲームを連取され、4ゲーム目に1ー5でリードされた。ここでベンチの邱建新コーチがタイムアウトを取り、見事に逆転。「あそこでのタイムアウトはぼくにとってはちょっと遅くて、1ー3、1ー4で取らないと逆転は難しいんですけど、邱コーチにはあそこから逆転できる策があったから取れた。あそこで取れるのは邱コーチだけだと思います」(水谷)。第5ゲームも6ー10とゲームポイントを奪われたが、勝負師の本領を見せてしのぎきった。

「カルデラノは両ハンドがすごく強かったし、バック側に打たないように気をつけていたけどフォアも結構強かった。前陣ではバックハンドをあまり振らないのに、前陣ではフォアを攻めて、後ろに下がった時にバックを攻めてしまったので、それが相手のツボにはまってしまった。もっとバックに詰めていって、最後はフォア、というのが理想だった。次の相手は鄭栄植(韓国)とヨン・パーソン(スウェーデン)の勝者。鄭栄植とは過去何回もやっていて、負けたことはないけど常に競るので、今日みたいな試合だと苦しい。もっと自分から積極的に攻めていきたい」(水谷)

続いて3コートに登場した丹羽は、ゲームを落としてもマイペース。丹羽の回転量の多いボールに、右ペン表・ワンのフォアスマッシュや裏面強打はミスが多く、中盤からは丹羽が一気にリードを広げる展開。最後はワンもあきらめ顔でロビングを上げていた。「混合で負けたけど引きずることなく気持ちを切り替えることができた。相手の表ソフトのボールに対してもうまく動けていたし、足もよく動いている」(丹羽)。
伊藤美誠は、オーストラリアの右ペン反転攻守型、レイ・ジェンファンに完勝。14歳と42歳の年の差対決で、レイ・ジェンファンには14歳の息子さんがいるとか……。
  • 水谷、苦しい苦しい勝利

  • 「悔しい。水谷はすごい選手だけどぼくは自信を持っていた」と試合後のカルデラノ

  • 軍師・邱建新コーチが水谷の危機を救った

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※上記リンクは2015年4月時点のものです。