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ジャパンオープン・荻村杯2015

 6月24〜28日、兵庫・グリーンアリーナ神戸で行われるジャパンオープン荻村杯2015。今年は中国のトップ選手が、2008年大会以来7年ぶりのフル参戦。ITTFワールドツアー・スーパーシリーズの名に恥じない、例年以上にハイレベルな戦いとなることは間違いない。男子の見どころからチェックしていこう。

 日本勢は男子シングルスに14人がエントリー。2012年大会優勝の水谷隼(beacon.LAB)をはじめ、リオデジャネイロ五輪の代表入りを争う丹羽孝希(明治大)、吉村真晴(愛知工業大)、松平健太(JTB)、村松雄斗(東京アート)らが火花を散らす。ただし、吉村と松平は第16シードまでに入っていないため、予選ラウンドからの出場となる。
 現時点では、世界ランキングの上位2名(15年9月発表時)に与えられる五輪アジア大陸予選への出場権は、水谷と丹羽の手に渡る可能性が高いが、ジャパンオープンは世界ランキングのボーナスポイントの格付けが高い。中国選手を破って上位に進めば、一気にランキングポイントを上積みできるビッグチャンスだ。

 男子ダブルスでは、水谷隼/吉村真晴というリオ五輪をにらんだペアがエントリー。蘇州大会3位の松平健太/丹羽孝希との対戦があれば興味深い。蘇州大会で中国ペアを追い詰めた大島祐哉/森薗政崇(早稲田大/明治大)は、攻撃的なプレーで大いに会場を沸かせるだろう。そして昨年、10歳でジャパンオープンにデビューした張本智和(仙台ジュニアクラブ)のプレーも見逃せない。今大会ではU-21男子シングルスと木造勇人(愛工大名電高)との男子ダブルスに出場する。

 世界に目を向ければ、やはり中国の強さが圧倒的。中国超級リーグでも欠場が続く五輪王者の張継科は、残念ながら欠場となったが、蘇州大会の男子単決勝を戦った馬龍と方博をはじめ、許シン・樊振東・閻安という豪華メンバー。方博と閻安は対カットに不安があるが、馬龍・許シン・樊振東の「3強」は手ごわい。やはり優勝候補の筆頭だ。
 当然ながら、日本勢は対中国にばかり気を取られるわけにもいかない。江天一・唐鵬・何鈞傑・黃鎮廷という香港の強力カルテット、チャイニーズタイペイの荘智淵と陳建安、韓国の朱世爀・鄭栄植・金珉鉐など、アジアのライバルたちもベストメンバーを揃えてきている。また、ヨーロッパからはヨーロッパ競技大会後の強行軍ながら、ポルトガルのフレイタスとアポローニャ、スウェーデン勢なども出場予定。決勝トーナメント1回戦から、気の抜けない戦いが続く。
  • 2012年大会以来の優勝を狙う水谷

  • 世界を震撼させる吉村のマジックサービス

  • 馬龍、世界チャンプの貫禄を見せるのか

  • 日本のペンドラファン待望の来日、許シン

  • こちらもペンドラ、快足を飛ばす黃鎮廷

  • センスあふれる球さばきのフレイタス