大会初日の男子シングルス予選で、存在感を示しているのがスウェーデンだ。
上写真左は、巧みなバックサービスを操るラーネフール。大島祐哉(早稲田大)をゲームオールで破った。ラリーになっても馬力があり、大物を食う可能性を秘めている。
上写真右は懐かしい選手、05年世界ジュニア3位で、バック面に粒高ラバーを貼るオーケストレム。韓国のチョッパー・姜動洙に競り勝った。ちなみにまだ26歳。
下写真左は、変化のわかりにくいフォアサービスを操るシェルベリ。下写真右は、今や世界的にも珍しい右シェーク・フォア表のマティアス・カールソン。
あるいは変則タイプ、あるいはパワーで押すゴリゴリタイプ。今のスウェーデン男子に、ワルドナーやパーソン、リンドのような天才はいない。ここに挙げた4人の中では、シェルベリの打球センスが最も良いように感じるが、偉大な先輩たちにはほど遠い。今のスウェーデンを見ていると、常に技術を革新しながら、着実に世代交代を進めていく中国の凄さがよくわかる。それでもスウェーデンには声援を送りたい。ドイツとフランスだけでは、ヨーロッパの卓球界もやはり寂しい。