スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

アジア選手権2015速報

●男子団体準々決勝
チャイニーズタイペイ 3-2 香港
○荘智淵 8、-5、3、10 黄鎮廷
 江宏傑 9、-7、-7、9、-5 唐鵬○ 
 李佳陞 -2、-10、-8 何鈞傑○
○荘智淵 -10、5、-6、8、9 唐鵬
○江宏傑 -7、-10、9、9、7 黄鎮廷

取って取られの5番勝負の打ち合いは、チャイニーズタイペイの執念がわずかに香港を上回った。
今大会、異常なほど気迫に満ちていたのは香港のほうだ。ベンチの劉国棟監督がとにかく熱く、ゲーム間のアドバイスだけでなく、ガッツポーズも大きい。まるで弟の劉国梁がそこにいるかのような熱さだった。

前半は1-1で折り返すと3番は気合い全開の何鈞傑が制し、そのままいくかと思われたが、ここでチャイニーズタイペイの大エース・荘智淵が流れを渡さない。
唐鵬のバック連打に苦しみながらもドライブをつなぎ、堅陣を崩していく。

ラストに繋ぎ、江宏傑に託すも、黄鎮廷の裏面ドライブに手こずり2ゲームを奪われたが、3ゲーム目からは裏面を打たせてからフォアに回して、黄鎮廷を下がらせる作戦がはまり、確実に点数を重ねていった。
最終ゲームの2−1で黄鎮廷が中陣から放ったドライブがエッジをかすめ、一度は黄鎮廷に点数が入り3-1となったが、ここでチャイニーズタイペイ側が猛抗議。
「サイドだ! 審判は相手のパフォーマンスに乗るな」と主張。

確かに、ボールが台をかすめた瞬間に、香港ベンチは大ガッツポーズで確実に点数が入ったという空気にしていたのは間違いない。
その後、審判がミステイクを認め、点数は2-2へ。これに劉国棟監督が抗議をしたがこれは覆らなかった。

香港は流れを逃したか、江宏傑が黄鎮廷を突き放し、値千金の勝利で準決勝進出を決めた。

終わってみれば時刻は23時をまわっていた。死力を尽くした両チームに拍手を送りたい。
  • 頼れるエースの荘智淵が2点取り

  • 陳建安不在の中、期待に応えた江宏傑

  • 黄鎮廷は裏面を確実にブロックされるときつくなるか

  • 金髪からまじめ青年になった何鈞傑。3番で気迫の勝利

  • ベンチでも応援団長の荘智淵。左は01年世界3位の蒋澎龍

  • 劉国棟効果が出てきたか、チームの雰囲気が良い方向へ変わりつつある