●男子シングルス準決勝
許シン(中国) 7、2、10、-10、10 黄鎮廷(香港)
お互いにショートサービスとフォア前へのストップで台上の粘り合いから、浮かしたらフォアハンドを叩き込む勝負だった。
序盤は裏面打法で先手を取りにいった黄鎮廷だが、展開が良くない。昨日の張禹珍とは違い、裏面のチキータを全く苦にしない許シンにとっては狙い球だ。
ストップとフリック、ペンホルダーらしい台上の攻防は、許シンのほうが一段勝っていた。
ラリーになってしまえば、黄鎮廷の前陣裏面打法は許シンよりも技術力がある。許シンのフォアサイドへ飛ばして大きく動かし、ラリーを優位に進める。
3ゲーム目は10-6、5ゲーム目は10-8とリードしていた黄鎮廷だが、取りたい気持ちが先行したか、置きに行くプレーがあった。3ゲーム目のジュースではロビング打ちをミス。1本、2本と許シンにチャンスを与えてしまったのが惜しい。
最強のペンドラの称号はまだ許シンにあるようだ。