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世界卓球クアラルンプール大会速報

〈日本 3ー0 ベラルーシ〉
○水谷 5、10、3 プラトノフ
○大島 6、4、6 カニン
○丹羽 3 4 バラバノフ

 日本男子、サムソノフ不在のベラルーシに3ー0で快勝。1ゲームも落とさず、1時間ほどで勝負をつけた。
 試合後、サムソノフに欠場の理由を聞いたところ、「右ひざと右ひじに軽い故障(small injury)があるんだ。明日2試合あって、夕方の試合は出ると思う」とのこと。「日本はすごく強いし、今の状態だと日本選手とプレーするのは難しい。次に出る試合で良いプレーをしたいね」(サムソノフ)。プレーすることはできたが、勝機が薄い中、無理してまで出る試合ではなかったということだろう。「ヨーロッパ選手はこういうエースを温存するケースがよくある。それだけ日本が強いチームになったということの証明。サムソノフが出ても日本には勝てないから、彼を出さなかった」とベラルーシ戦を総括した。

 団体戦デビューとなった大島は、「国として戦う団体戦の雰囲気を感じられたことは、すごく良い経験になりました。大きなプレーはそれなりにできていたけど、台上のプレーがちょっと曖昧だったので、そこを調整していきたい」とコメント。レシーブはやや不安定だったが、回転量の多いフォアドライブで一気に得点を重ね、実力の差を見せた。ベラルーシ戦での起用は、大会前の合宿の段階から伝えられていたという。
 3番丹羽は、2ー0リード、そして格下に相手に対しても出足から集中力の高いプレー。下回転系のサービスが抜群によく効き、サービスエースの山を築いた。風が舞う今大会の会場では投げ上げサービスは使いにくいが、スイングスピードが恐ろしく速く、見た目にもブッツリ切れている。プラスチックボールをものともしなかった。明日のシンガポール戦、ポーランド戦でも存分に暴れてくれるだろう。
  • 「緊張を差し引いても、プレーは良くなかった」という水谷だが、危なげなかった

  • 世界団体デビュー戦を白星で飾った大島

  • 丹羽は猛烈に切れたサービスを連発

  • サムソノフ(右端)はベンチを温めた