〈日本 1ー1 ポルトガル〉
○吉村 8、8、ー10、8 アポローニャ
水谷 3、7、ー9、ー9、-8 モンテイロ○
丹羽 フレイタス
水谷 アポローニャ
吉村 モンテイロ
日本男子、ポルトガルとのグループ首位を懸けた一戦。
トップ吉村は、堅実なレシーブと中陣での粘りがあるアポローニャを、確実に攻略。サービスがあまり効かない時点で、以前なら苦しい戦いを強いられるところだが、ラリー戦でも安定した両ハンドの攻撃で攻められるようになったのは成長の証(あかし)。1ゲームを返された第4ゲーム、2ー5のビハインドから6ー6に追いつき、10ー8のマッチポイントから10ー10になっても慌てなかった。ここでサービスエース、そして威力あるバックドライブを決め、貴重な先制点を日本にもたらした。
2番水谷は、楽勝ムードの2ゲーム連取、第3ゲーム7ー4のリードからまさかの大苦戦。あまりにイージーにいきすぎた試合では、水谷ほどの選手でも思わぬ落とし穴にはまる。次第に当たりがつき、バックハンドから積極的に回り込むモンテイロのフォアドライブに押され、ブロックのミスが続いた。
最終ゲーム、5ー3のリードから5ー6と逆転されたところでタイムアウト。ここから8ー8まで競ったが、最後まで狂った歯車は戻らず。8ー10から強烈なモンテイロのバックドライブを返しきれず。水谷がグループリーグで敗れるのは08年広州大会のシュテガー戦以来だ。