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世界卓球クアラルンプール大会速報

 ポルトガル戦2番でまさかの敗戦を喫しながら、4番では崩れそうになるプレーを必死に食い止め、勝利した水谷。水谷隼らしくないプレーだったが、同時にリズムを失っても勝利をもぎ取る姿勢はやはり水谷隼だった。

「1試合の3ゲーム目の7-4でリードしたところで油断しました。調子が悪い中で1、2ゲーム目を取って、3ゲーム目も調子が悪いなりに勝てるのかと思った瞬間に流れががらっと変わりました。
 自分らしくないミスがたくさんあったし、思うようなプレーが3ゲーム目以降できなかった。なんとか立ち直そうと思ったけど、どこにボールに対してもミスが出てしまって、最後まで修正できなかった。相手のほうが1本多く入れてきた。

 2試合目は自分本来の調子を取り戻せば、負ける相手じゃないけど、調子は最後まで上がらなかった。その中で自分のできることを精一杯したことが結果につながった。予選ではしばらく負けていなかったので、すっきりした気持ちもあったし、自分が負けたけど吉村と丹羽が取ってくれてうれしい気持ちもありました。丹羽が3-0で回してくれたので、その良い流れの中でぼくが絶対負けるわけにはいかなかった。

 最初から最後まで足の切れが良くなかった。パフォーマンス、集中力、足の動きを良い状態に持ってこれなかったのは反省しなくてはいけない。本大会で、まだ自分の納得できる試合が1試合もない。決勝トーナメントでは『これが水谷のプレーだ』というのをアピールして、2点取ってチームを引っ張っていきたい」(水谷)