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世界卓球クアラルンプール大会速報

 〈日本 0ー3 中国〉
 福原 ー5、ー6、ー8 劉詩ウェン○
 石川 6、7、ー9、ー3、ー5 李暁霞○
 伊藤 8、ー7、ー8、ー1 丁寧○

 日本、中国に敗れ2位。中国女子が3連覇!

 3番伊藤は、出足からフォアの前陣カウンターで丁寧のフォアを突き、6ー2、9ー6とリード。9ー8となってベンチの村上監督が早めのタイムアウトを取る。10ー8から丁寧のつなぐフォアドライブをフォアストレートにカウンタースマッシュで抜き、1ゲームを先取する。
 バック表ソフトでのブロックではスピードがなく、丁寧に連続ドライブをかけられると展開が不利になる。無理に弾き打つとミスが出る。フォア面で積極的に丁寧のフォアを狙った伊藤のスタートダッシュだった。

 この試合、丁寧の会心のフォアドライブはほとんどなかった。第2ゲーム以降、丁寧は強引に先手を取りにいくのではなく、時に伊藤に打たせ、ミスを誘いながら得点を稼ぐ。伊藤も強打のミスが多くなる。第3ゲーム5ー2のリードも5ー7と逆転され、ここを勝負と見た丁寧は一本取るごとに大きな声を出す。結局、8ー11で丁寧。第4ゲームは出足から0ー7まで離され、ここで勝負あり。

 2番石川、3番伊藤のスタートダッシュは見事だったが、中国の戦術変更に対する対応力はまだ課題を残した。しかし、今大会中国を最も苦しめたのは、間違いなく日本だった。大きな収穫をつかみ、8月のリオ五輪に向かってリスタートだ。
  • フォアの前陣カウンターが序盤は有効だった丁寧

  • 丁寧、3番でも気合い満点のプレー

  • 「こんなに飛んじゃって!」決勝のベンチでも普段どおりの伊藤