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世界卓球クアラルンプール大会速報

 ポーランド戦を3ー0で押し切った日本。初戦のベラルーシ戦ではサムソノフ、シンガポール戦ではガオ・ニンと対戦チームのエースが欠場したが、このポーランド戦も相手のオーダーにはやや拍子抜け。これまでの試合でスマッシュをガンガン打ち込んでいた右ペン表のワン・ツォンイが出ず、2番手のゴラクも3番に下がった。勢いのあるディヤスのトップ起用は分かるが、2番ザトウカの起用に勝利への意志は感じられない。

 水谷隼は試合後、「大島が良い流れで自分に回してくれた。彼も圧勝していたので、その点数よりも低く圧勝したかった」と語った。「他の国は『エースを使っても日本に勝てない』と思っている。日本の若い選手は、その自覚を持つべき。(午前中の)シンガポール戦は真っ向勝負というよりも、上から見下すような試合、まっすぐいきすぎた試合。単調になってしまうから、うまく格下をかわすような戦いを勉強すべきと思う」(水谷)。
 3番丹羽の試合中、最終ゲームになっても水谷はアップに行こうとしなかった。「ここで勝ってみせろ」という水谷流の叱咤(しった)か。最終戦のポルトガル戦を前に、選手の好不調が次第にはっきりしてくる中、明日はウクライナ戦。今日のベラルーシ戦でサムソノフに完勝した帰化選手のコウ・レイは、水谷以外だとかなりの苦戦を強いられるだろう。2番手のツムデンコも経験豊富で手強い。まだ松平健太を起用していない日本だが、明日はどのようなオーダーで臨むだろうか。