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世界卓球クアラルンプール大会速報

 3番のジルベライゼン戦の勝利直後は涙、そしてベンチに戻って最高の笑顔を見せた福原愛。「3番はジルベライゼンが来ると予想していた」と試合後に語り、相手に3番起用を読まれたオーダーにも動揺はなかった。
 「昨日は自分に負けてしまったので、今日は自分に負けないようにした。昨日は試合前に1点取れば1位通過ということを知ってしまった。相手は逆に思い切ってやるだけという気持ちで戦ってきた」(福原)。

 一夜明けて今日の決勝トーナメント1回戦、韓国を粉砕したドイツの勢いは本物だったが、やはり準々決勝はプレッシャーが段違いだったか。トップのヴィンター、2番のゾルヤはともに凡ミスが多く、ジルベライゼンも昨夜ほどの思い切りの良さはなかった。2ー0で回ってきた時点で、福原は「ドイツのほうがよりプレッシャーがかかる」と感じていた。

 「本当に勝ったというか、やったというか、ホッとしたというか、一瞬で力が抜けてしまいました。昨日2点落として、ビデオを見て反省した。全然攻めの姿勢がなくて守ってばかりだったので、今日は攻めていこうと思いました。相手も昨日よりも緊張していたと思います。今までは1、2番で起用されることが多かったけど、3番はとても大事。3番で決めれば、良い流れにできる大事なポイントなので、しっかりと準備をしました。

 昨日浜本さんから長いメールをいただいて、若宮さんもずっと励ましてくれた。浜本さんは、このチームで戦うことができてすごくうれしい、負けてしまったけどプレーを見て感動した、と言ってくれて、もっと頑張らなければいけないし、後輩に心配をかけているようじゃダメだなと思いました。あとは平野(早矢香)さん、藤井さんからもメールをいただきました。
 今日の苦しい試合を乗り越えたので、どのチームが来たとしても自信を持って戦いたいと思います」(福原)。

 明日19時30分(日本時間20時30分)スタートの女子準決勝、対戦相手はシンガポール対北朝鮮戦の勝者だ。