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世界卓球クアラルンプール大会速報

●男子団体準々決勝

 〈中国 3ー0 スウェーデン〉
○馬龍 6、9、7 M.カールソン
○樊振東 10、11、5 K.カールソン
○許シン 6、9、7 Jon.パーソン

 日本対北朝鮮の激闘、その隣のコートで行われていたのが男子団体準々決勝の中国対スウェーデン。2000年大会の男子団体決勝、スウェーデンのワルドナーとパーソン、中国の孔令輝と劉国梁という4人の新旧世界チャンピオンが顔を揃えた一戦が懐かしい。ラストでパーソンが劉国梁を破り、スウェーデンが7年ぶりの優勝を果たした。中国男子が世界団体で敗れたのは、現在のところこれが最後だ。

 今回の対戦、実力差は歴然としていた。スウェーデン男子はベスト8に残っただけでも大健闘。1ゲームも奪うことなく敗れた。2番で左シェークドライブ型のクリスチャン・カールソンが樊振東に迫ったが、試合後に樊振東が「K.カールソンとは初めての対戦で、試合前にはかなりナーバスになっていたし、1・2ゲーム目には受け身になってしまった」と語ったように、どちらかというと樊のプレーが良くなかった。

 それでも、スウェーデンは団体になると不思議と強い。チームスピリッツを持っている。観客席からはアペルグレンやパーソン、女子監督のトーマス・フォン・シェーレら、91年千葉大会を知るファンには懐かしい顔ぶれが並ぶ。大先輩たちも、選手が一本取るたびに拍手し、声援を送る。

 「チームは素晴らしいパフォーマンスを見せたし、最後までよく戦ってくれた。2018年の世界団体選手権(スウェーデン・ハルムスタッドで開催)、そして来るべきリオ五輪に向けても意義あることだ」(スウェーデン・ショーベリ監督)。
  • 中国戦トップで馬龍に挑んだM.カールソン

  • 左腕のK.カールソン

  • 3番のヨン・パーソン対許シン戦