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世界卓球クアラルンプール大会速報

 何かとトラブル続きのクアラルンプール大会。昨日はテレビ東京の実況席のところが雨漏りで大変だったらしい。電光ポイントボードの不備などあれやこれやといろいろハプニングがある。しかし、1週間もいると慣れてしまうから不思議だ。
 2日前には試合前に「卓球台が水平になっていない」と、水平を維持するために試合開始が遅れるハプニングもあった。しかし、関係者に話を聞くと、このフロアマットの下は、コンクリートの床で、その上に最初板を引いていたのだが、あまりにひどくてカーペットにしたらしい。いずれにしても床がボコボコの状態なので、卓球台を水平にセッティングするのに相当苦労しているとのこと。下がコンクリートなので選手の体の負担も大きいに違いない。
 選手から「エアコンで風が舞う」というクレームが多いために、昨日からエアコンを少し弱めた。そのために会場は湿度が高まっている。昨日、日本の吉村が「湿気で指がラバーに引っかからず、すべって下回転が出せなかった」というのはそのせいかもしれない。

 一方、卓球台に目を移してみよう。卓球台はオフィシャルスポンサーのタマス製「トラスピード」。脚部は鉄骨にグラスファイバーの板を張ったもので、中のLEDライトを入れている。色はブラックとマゼンタ(ピンクレッド)を使い、中から照明で光らせている。天板の四隅にもワンポイントでマゼンタを置き、アクセントにしているのだが、そこにもライトを仕込み、光らせている。
 遠くから見てもスタイリッシュである。卓球台のデザインやコート周りのコーディネイトをしたタマスの山崎剛志さんはこう語る。「構想から完成まで1年半かかりました。デザインのコンセプトはバタフライのロゴとカンパニーカラーの視認性を高めること。そして一番気を遣ったのは、テレビに映った時の訴求効果でした。テレビカメラが上から映す時でも脚部のデザインが見えるように設計しました」
 正直、今までの国内で見てきた卓球台よりも洗練された印象がある。すでにテレビでの評判も良く、卓球台の引き合いが来ているとのことだ。
  • バタフライ製の卓球台。ブラックとマゼンタのキーカラーが光る