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世界卓球クアラルンプール大会速報

●男子団体準決勝
 〈中国 3ー0 韓国〉
○許シン ー8、2、7、5 李尚洙
○馬龍 7、5、8 鄭栄植
○張継科 ー7、4、9、10 張禹珍

 男子団体準決勝の第1試合、中国対韓国は、中国がストレート勝ち。
 トップ許シン対李尚洙戦の第1ゲーム、李尚洙が10ー8で倒れ込みながらバックストレートへパワードライブを決め、11ー8で先取。今大会の中国は攻守ともややミスが多く、「これは韓国にもチャンスがあるか?」と思わせたが、第2ゲーム以降はノーチャンス。許シンのループドライブを李尚洙はカウンターで狙い打てず、あまいブロックは連打で確実に決められる。フォアサイドは絶対に抜けない。

 このループドライブこそ、中国選手の強さを支える重要なテクニック。日本選手は回転をすべて自分でコントロールしようとするが、中国選手はループドライブでのナチュラルな変化で、相手のミスを誘うことを重視する。「非合理性の合理性」と言うべきか。

 2番の鄭栄植もブロックからのカウンタードライブなど、随所に見せ場は作ったが、今の韓国選手には中国を脅かす爆発力、強力なフォアハンドがない。競ることはできても、勝利には遠い。
 
 3番張継科対張禹珍は、2015年アジア選手権で張禹珍が2連勝。シングルスではボールが服に当たったかどうかでトラブルになり、遺恨を残した。第1ゲーム、張禹珍が0ー3から一気の9点連取でゲームを先取し、張継科キラーぶりを見せたが、張継科は張禹珍のチキータを次々とバックドライブで狙い打つ。張禹珍もロングサービスからのバックハンドなどで対抗するが、やや硬さも見られた。第4ゲーム11ー10で、張継科のバックドライブがネットをかすめて入り、中国の勝利が決まった。
  • 許シン、ループドライブから強烈な連打

  • 馬龍はまだまだ余力を残している?

  • 準決勝で抜擢された張禹珍、惜しい試合だった

  • 張継科のコンディションは万全ではないか…