世界のトップクラスが集結するジャパンオープン。本当に世界のトップ10くらいになると、目立った弱点のないオールラウンダーばかり。しかし、中堅や少々マイナーな選手のほうが、技術やプレースタイルを参考にするうえでは適しているかもしれない。……ということで、女子の見どころに行く前に、このコーナー。「この選手に、この技術を学べ!」。
◎ユージーン・ワン(カナダ):攻守一体、最強のおっさん型シェーク
・中国・河北省出身。ぽっちゃり体型であまり強そうに見えないが、両ハンド攻撃のセンスと戦術眼は相当なもの。相手に決定打まで打たせてから、バックハンドのカウンターで抜き去るプレーを見せる
◎シェルベリ(スウェーデン):必殺の巻き込みサービス、欧州の注目株
・大きなスイングの巻き込みサービスはとにかく変化が大きい。彼のサービスについては卓球王国の7月発売号で特集します。ジャパンオープンでぜひ予習してください!
◎ウラソフ(ロシア):大汗をかく中陣シェークドライブ
・シバエフやスミルノフが前・中陣でキレのあるボールを放つのに対し、ウラソフはとにかくすぐ下がる。町のオープン大会にいそうなタイプ。ロビングも大好き。
◎ワン・シ(ドイツ):攻撃力は抜群、ブンデス最強チョッパー
・ドイツ・ブンデスリーガで「最強チョッパー」の名を欲しいままにしたカットマンが、中国からドイツに国籍を移した。フォアカットはまったく使わない超攻撃的スタイル。フォアストレートへの攻撃と、カウンターブロックの使い方に注目
◎マツモト(ブラジル):日ペン魂の継承者
・言わずと知れた、ブラジルのペンドライブ型。サウスポーということもあり、エースボールはほとんどがシュート回転。特に台上で打つシュートドライブはキレがありますね。
◎ユ・フ(ポルトガル):投げ上げサービスと鉄壁ショート
中国・河北省出身の女子選手。投げ上げサービスから変化のあるフォアドライブ、横回転を入れるバックショートとプッシュ、まさに往年の中国式ペンドライブ。今年で38歳になりますが、まだまだ頑張ります。