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ジャパンオープン・荻村杯2016

 丁寧に全力で挑んだ早田ひな。そのプレーと同様、試合後のコメントも清々しいものだった。「丁寧選手は自分の中では一番の憧れだけど、試合ではその気持ちを捨てて勝ちにいった。フォアでの打ち合いでは負けてしまうので、バック対バックに戻す作戦だった。バック対バックでは思った以上にやれたので、後半はそこで勝負しました。1ゲーム取るチャンスがあったのですごく悔しいし、次に試合する時もどんどん声を出して攻めていきたい」(早田)。

 今年のカタールオープンでは、次のラウンドで左腕の田志希(韓国)と当たる丁寧に練習相手に指名され、緊張しながらも相手を務めたという。「すごくうれしかったです。練習の後で、自分と同じ15歳の時、どんな練習をしていたかを聞きました。フットワークとサービスからの3球目攻撃の戦術練習をすごくたくさんやったと聞いた。『私を超えてください』と言われました」(早田)。

 ちなみに今朝、ホテルでの朝食で同い年の伊藤美誠にこんな言葉をかけられたという。「頑張ってね、丁寧は対応能力低いから」。……いかにも伊藤らしいコメントだが、早田は自信をもらったという。東京五輪出場を目指している早田、丁寧が東京五輪に出てくることがあったら「絶対に倒したい」と言い切った。黄金世代の中でも随一のセンスと言われた大器が、いよいよ頭角を現してきた。
  • 伸びやかなバックドライブを見せた早田