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2016世界ジュニア選手権大会速報

ルーマニア戦の勝利は、2試合とも1ー2のビハインドから逆転勝利を収めた松山の頑張りに尽きる。ラストのシポシュ戦、最終ゲームで見せたファイトに胸が熱くなった。今日はただ、この男の頑張りを讃えたい。

5番のシポシュ戦を迎えての心境を、「自分に回ってきたことをプラスに考えて、最後やるしかないと思っていました。緊張してもしょうがないし、負けてもいいから思い切ってやろうと自分で意識してやったので、それが結果として出たと思います」と語った松山。「シポシュのバックサービスは取りにくかった。5ゲーム目はずっとストップを浮かせていたので、最後は『負けるんだったらミスしてもいいからレシーブを強気でいこう』と思ったら、2本入れることができた。本当にたまたまです。サービスはもう迷いに迷って、最後はこれしかないというサービスを選んだ。後悔しないように思い切って出して、あとはラリーで何とかするつもりだった」(松山)。

夏のインターハイ3位、高校卓球界でも屈指の実力者である松山。しかし、今大会では強化本部推薦での出場で、団体戦でも2点起用は正直予想していなかった。この活躍に松山自身は「自分はこの大会にもともと出られるとは思っていなかった。出させてもらえている分だけ、思い切ってプレーするしかないなと感じているし、プレッシャーもない。この舞台でプレーできることを誇りに思って試合をしている」とコメント。この挑戦者精神が、大きく揺らいだ日本の屋台骨を支えた。

「明日自分が出られるかどうかまだわからないけど、接戦を乗り切って勝てた事をチームとしての自信につなげたい。みんな調子も上がってきていると思うので、もっともっと強気で、優勝を目指して頑張りたいです」(松山)。