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2016世界ジュニア選手権大会速報

女子団体準決勝で香港を破った日本。しかし、前半の1・2番は非常に苦しかった。トップ伊藤が麥子詠に対してイージーミスが続き、いきなり2ゲームを落とす展開。ここから粘り強く戦い、要所でサービスエースを連発して逆転したが、2番では早田が蘇慧音に敗れた。持ち味の3球目攻撃がなかなか出せず、前陣の低いブロックで粘る蘇慧音のペースにつきあってしまった。

3番はこれが世界ジュニア初戦となる加藤。右シェークフォア表の劉麒に対し、中盤からは安定したバックハンドの攻守で相手を封じた。「劉麒とは過去2回やって2回とも勝っていた。3ゲーム目から相手のフォア前にアップサービスを出したり、バックにロングサービスを出して崩していけました」と試合後の加藤。
「平野のコンディションがもうひとつで、ひとつプレーが崩れると全部崩れてしまうところがある。香港の選手は一発の怖さはないけど粘りがあるので、平野と加藤で悩みましたが、加藤でいこうと決めました」(呉光憲監督)

4番伊藤は第1ゲームを落としたが、蘇慧音に対してサービスを効かせながら、バック表ソフトの切れたストップ、ナックル性のブロックなど、多彩な技術で多彩な得点パターンを見せた。第3ゲームには、ネットインしたボールをダイビングしながら、サポートの横を通す横入れで返球するスーパープレーも飛び出し、エース対決を制した。

さあ日本女子、いよいよ明日は中国戦。優勝まであとひとつだ。呉光憲監督は「すごく良い試合ができると思うし、面白くなりますよ。我慢すべき時は我慢強く、攻める時は思い切って戦っていきたい。頑張ります」と語った。
  • 不調ながらもしっかり2勝。エースとしての存在感を見せた伊藤

  • 加藤、3大会ぶりの世界ジュニアの初戦は貴重な白星

  • 早田を下した蘇慧音。実に粘り強い選手

  • 日本女子、明日は金メダルを掛けて決勝だ