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2016世界ジュニア選手権大会速報

●男子団体準決勝
 〈日本 3ー0 チャイニーズタイペイ〉
○張本 11、ー10、9、12 黄建都
○木造 9、11、4 林昀儒
○松山 7、10、ー6、4 馮翊新

日本男子、団体準決勝でチャイニーズタイペイに完勝!
男女揃って決勝進出だ!

日本はトップ張本が黄建都に競り勝った一戦が大きかった。黄建都の前陣カウンターの速さと威力は相当なものだったが、ラリーになると動き切れずにミスが増え、最後の一本の差で張本が得点を重ねる。「黄建都とはこれまで2勝1敗。絶対に簡単には勝てない相手だったけど、しっかり勝てて良かった。試合前のウォーミングアップも、(4番で敗れた)ルーマニア戦のようにはならないようにしっかりやりました。4番までは回らなかったけど、回った時のためにウォーミングアップをしていました」(張本)。

そして2番木造は、林昀儒との「天才左腕対決」。回転量の多いチキータと両ハンドドライブで主導権を握りながら、ロングサービスから回り込んでバックストレートへ速攻を仕掛けるなど、木造らしい発想力のあるプレーが随所に出てきた。林はフォアの攻撃力が低く、スケールアップにはまだ時間がかかりそうだ。「自分が思っていたより良いプレーができた。少しナーバスになっていた準々決勝で3ー0で勝てたことで、この試合も良いプレーができました」と試合後のコメント。

3番松山は完全に硬さが取れ、思いどおりのプレーができている。キレのあるフォアドライブを軸に戦いながら、レシーブではチキータからの連続バックハンドも交え、非常に良いバランスで戦えている。「このタイペイ戦では今までどおりに戦えたし、相手もこれまでほどは強くなかった。力を出し切れれば勝てると思っていました。ここまで全勝で来ているのはうれしい。決勝は出られるかわからないけど、自分たちと実力差がそんなにあるわけじゃない。思い切ってぶつかっていきます」(松山)。

第2ステージのグループリーグで、チェコとルーマニアにあれほど苦戦しながら、今日の北朝鮮戦とチャイニーズタイペイ戦は3ー0で快勝。今大会の日本男子は不思議なチーム、しかし初出場の選手たちは試合を重ねるごとに強さを増している。田㔟邦史監督は、試合後に次のように語った。

「タイペイに対しては、(張本)智和がクロアチアオープンで、トップで戦った黄建都に勝っているというのがひとつ、それからアジアジュニアで木造が林昀儒と2回やって、2回とも勝っている。そのデータをもとに、今回のオーダーにした。3番は松山なら、今の調子ならやってくれるだろうと思っていた。こちらは絶対に負けたくない、決勝にいくという気持ちで戦っているけど、タイペイはベスト4に入ってちょっと安心しているような雰囲気だった。その差が出たと思います。あとは智和が準決勝という舞台でトップで勝ち切ってくれたのが、チームとしては大きかった。

 木造がだんだん良くなってきたのは、チームとしてもすごく良いですね。智和が世界ランキングでは上ですけど、木造はインターハイのチャンピオンであり、全日本ジュニアでもチャンピオン。やっぱりチームとしては彼が良くなってこないとまとまってこない。準々決勝で勝てたことが木造にとっては大きかった。チームの状態は非常に良くなっていると思います」(田㔟監督)。
  • 魅せたぜ、ハリバウア〜〜!

  • 張本に敗れた黄建都

  • 木造は尻上がりに調子を上げている

  • 3番で勝利を決めた松山を迎える田㔟監督