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2016世界ジュニア選手権大会速報

アジアジュニア選手権のジュニア男子団体に続き、韓国が中国から金星を挙げた男子団体準決勝。この試合、実は両国の選手とも、サービスフォルトを何本も取られた。

試合を担当する2人の審判が、1試合ごとに主審・副審を交替しながらジャッジを行うのだが、どちらの審判も「手や体でボールを隠している」というジェスチャーとともに、「Hidden ball(ボールが隠れている)」というコールを連発。特に3番の金大宇と徐英彬の試合は、さながらフォルト合戦だった。両選手とも、いつどのタイミングでフォルトを取られるかわからない。

金大宇も徐英彬も、共通するのはサービスでトスを斜めに上げて、ボールが頭の後ろを通過していくこと。上写真左の徐英彬のサービスなどは、フリーハンドを思い切り広げてアピールしているが、さながら「ヘッドハイドサービス」という感じがする。上写真右の金大宇のサービスも、トスを上げた左手も残っているし、頭でボールが隠れている。このサービスの写真、試合の終盤で撮ったもの。サービスのフォームは毎日の練習で培われたものなので、急には変えられない。本人も諦め顔でサービスを出していた。

ただ、会場を見渡せば、トスからインパクトの間までにボールが頭の後ろを通過する選手は多い。両選手が特別ではないし、個人攻撃をしたいわけではありません。読者の皆さんも、オープン大会で「この人のサービス、全然見えないなあ」と感じた経験、結構あるんじゃないでしょうか。
サービスに関しては、草の根のプレーヤーの敗者審判でも、簡単にジャッジできるようなルールにならないものか……と思う。手に汗握るスーパーラリーも、サービスフォルトも同じ1点なのだから。

「サービスの判定については、大会に入る前、トレセンでの合宿の段階からリスクマネジメントについては話をしています。オーストリアオープンでも結構サービスのフォルトを取られる選手が多かったので、もし審判にフォルトを取られることがあっても、冷静に受け止めて対処しなさいとずっと言ってきました」(男子・田㔟監督)。日本選手はサービスに関しては注意止まりで、フォルトを取られるケースは少ない。男子団体決勝を戦う韓国と比べると、韓国のほうがフォルトを取られるケースは多い。一発でフォルトを取られることも多いので、試合の流れに与える影響は大きい。
  • 徐英彬のフォアサービス

  • こちらは金大宇のフォアサービス

  • 頭で隠れているよ、とジェスチャーする審判