●女子シングルス準々決勝
石洵瑶(中国) 5、5、7、3 平野
加藤 6、8、8、2 金智淏(韓国)
麥子詠(香港) 6、ー11、6、ー3、7、ー10、7 孫芸禎(中国)
ディアコヌ(ルーマニア) 7、5、8、7 金裕珍(韓国)
女子シングルス準々決勝、日本は加藤美優が韓国のエース金智淏に快勝。3大会目の出場となる世界ジュニアで、初のベスト4進出を成し遂げた!
ともに両ハンドの攻守型である加藤と金智淏だが、バックハンドの打球点の幅と守備力では加藤が上。韓国選手らしいフォアハンドの強さがない金智淏は、完全に加藤の術中にはまった。それにしても、ここまで一方的なスコアになるとは……。やや体力面に不安のあった加藤だが、団体戦が1試合のみの出場に留まったことは、個人戦においてはプラスの面もある。
一方、平野は石洵瑶にストレートで敗れた。「相手とは団体でもやっていたから、お互いによくわかっている同士。でも今回は勝てるところがどこにもなくて……。気持ちとかじゃなくて、技術や戦術が負けていた。相手はバックが強くて、フォアもバックもすごく厳しいコースを突かれました。団体戦では初対戦だったので、自分のサービスからの3球目とか、こちらのレシーブに手こずっていた部分もあるけど、今回は対応してきた。だけど自分は対応できなくて、相手のペースになってしまった」(平野)。
平野のバックハンドは非常に打球点が早いが、石洵瑶のバックハンドの速さ、連続攻撃はそれ以上だった。自分のプレーに納得がいかないというしぐさが、特に個人戦に入ってから目立った平野。第1シードとして、格下の相手に向かってこられる試合の難しさを噛みしめた。