●女子シングルス決勝
石洵瑶(中国) 2、10、11、3 麥子詠(香港)
女子シングルス決勝は、中国の石洵瑶(シ・シュンヤオ)が香港の麥子詠(マク・ツェイン)にストレート勝ち。中国勢が唯一守ってきた、03年サンチアゴ大会からの連続優勝記録を14回に伸ばし、次大会につなげた。
準決勝の加藤戦とは対照的に、第1ゲームから声を出し、気合いあふれるプレーを見せた石洵瑶。バックハンド主体のプレーヤーだが、守りは堅いが攻撃力に乏しい麥子詠を相手に、積極的にフォアハンドでの攻撃を仕掛けた。第1ゲーム8ー0のリードであっという間に1ゲームを先取し、第2ゲームは序盤でリードされる展開が多かったものの、攻撃力の差を見せてストレート勝ち。
今大会、中国に唯一の金メダルをもたらした石洵瑶。フィジカルもなかなか強いものを持っているが、中国の厳しい競争を勝ち抜くだけの個性とインパクトはまだない。
「中国にとって今大会最初の金メダルを勝ち取ることができて、すごくうれしいです。でも、もっと金メダルを取れなかったことには少しがっかりしている。国際大会での経験が少なくて、まだ経験不足だったと思います。決勝は記録の上では完勝に見えるかもしれないけど、相手はすごく強かったし、第2ゲームと第3ゲームは接戦でした」。決勝を戦い終え、そう語った。