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平成28年度全日本選手権速報

●男子ダブルス準決勝
丹羽/酒井(明治大) 8、7、-5、5 水谷/吉田(beacon.LAB/愛知工業大)
藤村/吉村(愛知工業大) 6、13、6 木造/松山(愛工大名電高)

 丹羽/酒井と水谷/吉田の対戦は、台上でのスピード卓球が得意な丹羽/酒井が主導権を握る。酒井の高速チキータ&カウンターはコースが読みにくく、鋭く深く突き刺さる。これにはラリーに強い水谷/吉田もさすがに追いつけない。
 後半になっても、酒井はミスを恐れずチキータで攻め、レシーブからノータッチを連発。ボールのスピード、そして打球点の早さでは丹羽/酒井が一歩上だった。最後は酒井のスマッシュでゲームセット。水谷/吉田の2連覇を阻止し、丹羽/酒井が決勝進出を決めた。
 「2連覇を目標にしてきたが、負けて残念です。敗因は酒井のチキータが強烈で、彼一人にかき回された。酒井のチキータは試合前からすごいというのは想像していたが、想像以上によくて、点数が取れなかった」(水谷)

 準決勝第2試合は同じ学園同士の愛知工業大と愛工大名電高の戦い。ミスの少ない木造/松山の堅陣を大砲・吉村がこじ開ける。ラリー能力の高い藤村が的確にコースを突き、吉村の一発につなげるパターンは非常に強力。
 2ゲーム目はジュースになったが、チャンスで名電ペアがサービスミス。チャンスを逃さなかった3ゲーム目も止まらず、藤村/吉村が一気に勝負を決めた。
 吉村の中陣から放つバックドライブは威力・安定感抜群。不利なラリーになっても一発で盛り返す力を持っている。決勝でも炸裂すれば、派手な打撃戦が期待できる。