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平成28年度全日本選手権速報

●男子ダブルス 決勝
丹羽/酒井(明治大) 6、9、-8、-5、8 藤村/吉村(愛知工業大)

 男子ダブルスは、丹羽考希/酒井明日翔の大学生ペアが制した。こちらも女子と同様、初優勝!

 準決勝で水谷/吉田を破った勢いそのままに、丹羽/酒井が2ゲームを先取、さらに第3ゲーム5ー2とリードしたこの試合。第2ゲーム10ー8の場面では、酒井がレシーブからバックハンドで回り込み、フォアストレートにチキータで打ち抜く。会場をどよめかせるスーパープレーだった。

 しかし、藤村/吉村もあきらめない。第3ゲーム2ー5から6ー6、8ー6と逆転すると、10ー8からこんどは吉村がレシーブからチキータエースでお返し。第4ゲームも、藤村の中陣での安定したフォアドライブと吉村の強烈な両ハンドドライブがかみ合い、11ー5で奪取。ゲームオールへと持ち込む。

 最終ゲームは丹羽/酒井が4ー1のリードから5ー5。丹羽/酒井は相手のカウンターの待ちを外すループを混ぜ、さらに酒井が難しいボールをフォアドライブで2本ねじ込んで、10ー6。酒井がチキータを2本ミスしてヒヤリとしたが、最後も酒井がフォアクロスへのドライブを決めた。2年先輩の丹羽が酒井をうまくリードし、伸び伸びとプレーさせていた。

 優勝インタビューでは、「2-0でリードしていたけど、簡単には勝てないと思っていたので、(そのあと2ゲーム落としても)気を緩めず戦いました。組み始めて間もないペアですが、全日学と全日本で勝ててすごく自信になりました」と丹羽が語り、「向こうは、こちらの攻め方がわかっているのでやりにくかったです。3、4ゲーム目緊張してしまって(僕が)ミスばかりしてしまいました。丹羽さんにリードしてもらって優勝できました」と酒井は、先輩を立てた。

 そして、最後に丹羽は「シングルスで早く負けてしまって、とても悔しかったけど、この優勝で悔しさが少し消えました。5月の世界選手権の代表に選んでいただいているので、それに向けて頑張りたいです」と締めくくった。