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平成28年度全日本選手権速報

 会場内では男女ダブルスがスタート。男子ダブルスには40代プレーヤー2人が出場した。

 徳島から出場の42歳・西川義文(パナソニックエナジー徳島)は早雲朋彦(パナソニックエナジー徳島)とのペアで安藤康寛/佐藤卓央(岐阜信用金庫/駒澤大)と対戦。小技を交えたプレーで相手を崩しにかかったが、ストレートで敗退した。全日本への出場は7年ぶりという西川。「7年前よりも攻撃のタイミング、打球点が早くなっていて、対応できなかった。対策はしてきたけど、まだまだ力不足。でも楽しめた」と試合を振り返った。
 「(7年ぶりの出場は)やっとここに帰ってこれたという気持ち。7年ぶりに出場できて、今の自分の力がどれくらいなのか確かめる意味で楽しみだった。40代の意地みたいなものはあります。昨日も徳島のジュニア選手たちがほぼ負けてしまっていて、今度は僕が1回でも勝てたらという気持ちはあった。
 卓球は大好きです。本当に面白い。自分を表現する場だし、年齢も上下関係もなく、強いヤツが強い。自分の生き甲斐」(西川)

 2年ぶりの全日本出場となった2014年マスターズ40代王者の44歳・西村雅裕(ZERO)は篠原祥太(FEVER)とのペアで出場。日本リーグ・原田鋼業の松浦佑紀/中林滉貴ペア相手に西村の思い切りの良いフォアフリックと篠原のフォア表からのクセ球で1ゲームを奪取。1-3で敗れたものの、健闘を見せた。
 「サービス・レシーブが安定しなかったので、そこが敗因。基本的なことだけど、この歳になってもできない。篠原が頑張ってくれて1ゲーム取れて良かった。
 最近はケガもあって、年齢を重ねるごとにそういうこととも向き合っていかないといけないし、無理をすれば自分自身の選手としての寿命を縮めてしまう。そういうところは2年前と変わったところ。
 この歳になると『これが最後の全日本かな』と思って出ている。でも自分よりも年上の人(49歳・大栗寛)も出ているので、まだまだやれるところまでやりたい。このあとどれくらいチャンスがあるか分からないけど、少ないチャンスを活かして、もう一回ここに立てるように頑張りたい」(西村)

 ともに初戦で全日本を去ったが、それぞれの生き様を見せてくれた40代の2人。チキータやカウンタードライブをバンバン決める若者たちの「イマドキ」のプレーはカッコイイ。10代、20代の選手に混じり、必死にボールに食らいつき、勝利を目指した西村と西川、2人の姿も若い選手たちのプレーに負けないくらいカッコ良かった。

●男子ダブルス1回戦
安藤康寛/佐藤卓央(岐阜信用金庫/駒澤大) 1、5、7 西川義文/早雲朋彦(パナソニックエナジー徳島)

松浦佑紀/中林滉貴(原田鋼業) 7、-9、4、5 西村雅裕/篠原祥太(ZERO/FEVER)
  • 西川/早雲

  • 西村/篠原