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平成28年度全日本選手権速報

 今年度の全日本選手権では大きなルール変更が2つある。ひとつはITTF主催試合では、昨年10月から採用されているアドバイス機会の自由化の国内ビッグゲームでの初採用。そしてもうひとつは初の統一球での開催だ。

 平成29年1月1日から、試合中のアドバイスに関する新ルールが施行され、今回の全日本でジュニアの部を除く一般種目において国内大会初適用となる。これまで試合中のアドバイスは、ゲーム間、タイムアウト時に限定されていたが、今回のルール変更により、競技の遅延につながらない限りは、ラリー中を除きいつでもベンチからのアドバイスを受けることができるようになる。この新ルールは16年の10月からITTF主催試合ではすでに適用されている。 新ルールでアドバイスが可能になるタイミングとしては、ラリーをしていない間、例をあげると、6本ごとのタオル使用時やボールを拾いに行ったタイミングでのアドバイスが認められる。
 ルール変更の目的は、ベンチも一体となり試合を盛り上げ、大会を活性化させることだという。しかし国内大会では初適用ということもあり、多くの選手、アドバイザー、そして審判にとってまだ未知のルール。試合結果に大きく関わってくるであろうルール変更だけに、今大会での運用に注目が集まる。選手だけでなく、コーチ間の攻防にも注目してみよう。

 そして今大会から、使用するボールが1球に統一される。昨年度大会まで、試合での使用球は選手間のジャンケンによって決められていたが、今年度は初の統一球での開催となる。9月に行われた使用球の入札にはタマス(バタフライ)、日本卓球(ニッタク)、ヤマト卓球(TSP)の3社が参加。抽選の結果、タマスがオフィシャルボールサプライヤーとなり、『バタフライ スリースターボールG40+』が今大会の統一使用球に決まった。
 プラスチックボール移行後、メーカー間のボールの性質差が大きくなり、ボールごとの調整、対応に苦しめられる選手も多く、「統一球での開催」を望む声があがっていた。そんな中で、今回の決定は選手のボールに対するストレスを軽減し、パフォーマンス向上につながる大きな決定と言えるだろう。
  • タオル使用時のアドバイスもOK

  • ラリーの間のボール拾い時もアドバイス可能に