●男子シングルス4回戦
吉田海偉(Global Athlete Project) 9、ー9、8、4、ー8、11 加藤由行(フジ)
ラン決の前に昨日の激熱バトルを紹介しよう。
男子シングルスの4回戦で、今大会の最強ペンドラ対決が行われていた。
「引退する前にいつかやってみたかった。ぶつかるだけです」と加藤がペンドラの先輩・吉田に挑戦。
チキータが得意な加藤だが、吉田のロングサービスを警戒し、最初からあまり台に入りすぎないような構え。裏面での早い打球点でストレートにはじき返す。回り込みたい吉田を大きく動かし、互角のラリーに持ち込んだ。
片面対両面のペンホルダーの対決だが、最後は足の勝負になる。最後まで馬力が落ちなかった吉田が動ききり、気迫の勝利。何度もガッツポーズを決めて、最強ペンドラを印象づけた。
敗戦後に加藤は悔しさをにじませながらも清々しい表情を見せた。
「思ったより自分の技術が効いたので、自信になりました。サービスも効いていたし、作戦も良かった。あそこまでいったら勝ちたかったですが、最後はカウンターが怖くて、打ちにいけなかったですね。カウンターが全部入ってきたので、打つのが怖かった。あとツッツキとストップが本当に切れていた。すごかったです。
今年は愛媛国体があるので、もっとアピールしたい。もっと頑張ります!」(加藤)
吉田と加藤のふたりはミックスゾーンでがっちり握手。
「参りました!」と加藤。ペンドラの先輩から学ぶことは大きかったようだ。