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平成28年度全日本選手権速報

 女子ダブルスで3つ、混合ダブルスで2つのメダルを獲得した阿部恵(サンリツ)が引退を宣言。3月の東京選手権をもって現役生活を終えるため、全日本は今大会で最後となる。バックの変化攻守からのフォアスマッシュという独自の卓球を追求し、数々の大物食いを見せてきた。ビッグトーナメント、全日本社会人などシングルスのタイトルも獲得し、変化攻守型に多くの希望を与えてきた。

 「引退を決めたのは遅かったんです。12月のファイナル4が終わってからです。すごく悔しかった。全日本まではやることはやってきました。混合ダブルス、シングルスはやりきりました。でも最後のダブルスはもう少しできたんじゃないかなと。
 体の調子が悪いわけでもないし、まだまだできると思います。でも自分が強い時に終わりたかった。体が動かなくなってモチベーションが落ちてからやめるのは嫌でした。卓球を好きなままで終わりたいと思っていました。
 今月で31歳になります。ジュニアがどんどん出てくる時代でこの年齢までやれたことは幸せだと思います。最後に平野美宇ちゃんとも試合ができました。すごいなと思いますね。ボールが煙を噴いているんじゃないかと思うくらい回転がかかっていました。あんな世界があるんですね。楽しかったです。
 2月に大阪オープン、3月に東京オープンがあります。勝ちに行きますよ。一番強い私で終わりたいですね」(阿部)

卓球と真剣に向き合い、精緻に研究し続けた阿部。
卓球が大好きだからこそ、最高の敬意を表し、モチベーションが高いままラケットを置く。
お疲れ様でした。