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平成28年度全日本選手権速報

 男子ダブルス準々決勝で、激戦の末に敗れ、今回の全日本すべての種目が終了した張本智和(JOCエリートアカデミー)。ダブルス敗戦後に記者会見に臨んだが、表情からはやや疲労の色が見えた。

●張本智和会見
 「今日はダブルスしかなかったのでベスト4に入りたかったが、本当に悔しい。ジュニアは一番優勝したかったのに負けてしまって、今までの全日本で一番悔しかった全日本。試合に負けたあと『負けて得るものもある』と声をかけてくれた人もいて、今回勝てなかった理由をしっかり探して、次の大会につなげていきたい。一日一日を大事に、しっかり練習して、大きな舞台で絶対に負けない実力を持てるようにしたい。
 (今大会での課題は)大会前からわかっていたけど、フォアの威力がまだまだ他の選手に比べて弱い。世界ジュニアはプレッシャーもなく、思い切ったプレーができたけど、今回は自分のプレーもできてはいたけど、気持ちで相手に押されていたと思う。まわりから『プレッシャーがあったんじゃないの』と言われたけど、それのせいにしていたら絶対に強くなれない。自分の実力が足りなかったと認めて頑張っていきたい」


 男子シングルス4回戦進出、男子ダブルス・男子ジュニアでベスト8という成績は中学1年生ということを考えれば、とてつもない成績だが「一番悔しい全日本」と今大会を語った張本。もしかすると張本の卓球人生において、今回の全日本は初めての挫折だったのかもしれない。この敗戦を糧に、さらなる成長を遂げた“怪物”の姿を1年後の全日本で見せてほしい。