●男子シングルス1回戦
趙勝敏(韓国) ー9、4、6、ー7、13、ー9、8 ムラデノビッチ(ルクセンブルク)
サブアリーナで行われていた男子シングルス1回戦、昨年の世界ジュニア2位の趙勝敏と激戦を演じていたのが、ルクセンブルクのムラデノビッチ。長身でメガネ、そしてアンチと三拍子揃った(?)右シェーク異質攻守型。裏ソフト面でバックサービスを出した後、しばしばラケットを反転させ、アンチ面でのバックショートにフォアカット、チャンスボールには裏ソフト面のパワードライブと自在なプレー。アンチ面のショートは恐ろしくゆっくりと飛ぶ。フォアドライブもループでいなしたり、ストレートに強襲したりとなかなか多彩だ。
「韓国選手とは何回かやったことがあるけれど、いつも3球目攻撃でやられているので、今日はレシーブを短くすることを心がけた。5ゲーム目に先にゲームポイントを取って、最終ゲームも8ー7でリードしていたので残念だよ」と試合後に語った18歳のムラデノビッチ選手。卓球を始めたのは8歳の時だが、14歳の時に当時のコーチに勧められ、バック面アンチに変更。来シーズンからは、ドイツ・ブンデスリーガのマインツのセカンドチームで、1番手としてプレーするという。マインツのセカンドチームはブンデスリーガの4部。「早くファーストチームに上がりたいね」と語っていた。試合後にも関わらず、笑顔で質問に答えてくれた好青年でした。